*[泡沫] 北朝鮮の某飛翔体実験に関して
4月5日、北朝鮮から東へ向けて自称人工衛星を発射しました。
で、そのことへの非難決議に関して共産党が反対していました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090408-OYT1T00152.htm
反対理由を要約するに「ミサイルとは確認されていない」とのこと。つまり非難することではなくミサイルと断定することに反対したのですね。社民党が棄権したのも同じ理由ですが、非難声明を出すこと自体には賛成であるため、反対とも言いがたいってとこでしょうか。
確かに、未確認事項を断定してしまうと、相手に隙を見せるだけの結果になりそうです。与党からしてみれば「そんなことよりまず強硬な姿勢を見せることが優先だろ、空気読め」ってとこでしょうか?


つまり、自称人工衛星が「どう見ても弾道ミサイル」なのかどうかが両者の言い分の根拠になりそうです。
というわけで、ミサイルと人工衛星の違いについて調べてみました。
まず、ロケットの先端につけるものの違い(弾頭か人工衛星か)と、発射方向の違いがあるのだとか。
ミサイル実験ならば、大気圏外から地上に向けて再突入するために、先端を円錐型にしてあるはずだとか、落下地点の確認とかのデータ収集のために調査船を派遣しているはずだとか。
結論から言うと、名実ともに人工衛星実験だった模様。
ていうか、発射前の時点で、人工衛星って解ってたぽいです。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090331/142712/
だから政府も「平常の生活を」なんて呼びかけていたわけですね。で、迎撃ムードはなにかのパフォーマンスだったと。*1


ただし、人工衛星の実験とはいえ、ロケット部分の技術はミサイル開発への転用が可能だそうですし、何より日本上空をわざわざ飛ばすな、って話ですが。
もっとも、日本に限ればとっくの昔にノドンミサイルの射程範囲内ですけれど。


それにしても、ミサイルじゃないっぽいものをミサイルと断定して報道しちゃうマスコミって、もしかして、政府発表を鵜呑みにしてたりするんでしょうか?


……そんな記事を書いている間に、結局「ミサイル」から「飛翔体」に表現が変わったようです。まあ、中国露西亜はともかく米国がミサイルと認めていないんではね……。

*1:まあ、少しくらい日本人の危機感を煽ってみるという意味では正しかったのかもしれませんが……