プリンセスハーツ 〜麗しの仮面夫婦の巻〜
執筆中、いまどきの中学生や高校生のお嬢さん方に、仮面夫婦って意味通じるのかしら〜、や、むしろ仮面夫婦って女の子なら一度はあこがれる形態よね〜、とか思いながら書いていたことはナイショです。
仮面夫婦もの。といってしまえばそれまでだが、はたしてそんなジャンル分けは存在しているのだろうか*1。まぁそんなことはどうでも良いか。ちなみに引用はあとがきから。
幼少時に人質として大国へ送られた王子ルシードは、その国の王女メリルローズと恋に落ちる。帰国後いろいろ頑張って国を継いだ彼は、当時の約束通りにメリルローズと結婚する……が、なぜか送られてきたのはメリルローズにそっくりな別人ジルだった。これは単細胞のルシードと頭の切れるジルの物語。
プリンセスハーツ~麗しの仮面夫婦の巻~: ~麗しの仮面夫婦の巻~ (ルルル文庫)
- 作者: 高殿円,香代乃
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
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お気にのサブキャラはルシードの秘書官マシアス。たぶん時計を持っているのはこの人だけ。別にルシードへアプローチをかけているという描写はないのだけれど、でもルシードのトイレの時間まで計測してしまう
「“十字大街道”案のために会議が招集されてから、実に一年と二ヶ月二日四時間三十八分を費やしたのですよ。まったく、ばかばかしいことだ。これだけの時間があれば、殿下はトイレに二十年籠もれます」
「うるさい」
「ちなみに、殿下のお籠もり時間の平均は、十二分と三十七秒で…」
これが職業的ストーカーという奴か。(違
絵にはかなり抵抗があるのだけれど、それを無視すればかなりツボな作品。あと、人によってはBL妄想の余地が鼻につくかも。高殿円といえばカーリーが素晴らしかったが、思えばあれもやや女性向けか。
*1:ハーレクィンあたりにはありそう。