嵐山花灯路

今日まで、ということだったのでぎりぎりながら突撃。思ったほど人込みも激しくなく、歩きやすかった。一人なので誰に気兼ねすることもなく写真を撮ったのは良いのだけれど、やはり携帯電話端末で夜景は無理なのか、色合いが滅茶苦茶。WYSIWYG*1なデジカメが欲しい。
綺麗だったのになぁ……。

まずは嵐電嵐山駅で降り、渡月橋が綺麗だと聞き及んでいたので南へ。すると道路脇に並ぶ店の遥か向こうにぼんやり浮んで見える薄い藤色の木。一瞬桜かと思ったのだけれど、この季節にそれはない。何だろうと思って急ぐと、川向こうの山が川の此岸から照らしだされていた。
予想外だったというのもあるけれど、今日一番の感動でした。これだけの衝撃は久々。写真を撮ろうと四苦八苦したけれど、色合いもさることながら、遠近感がどうしても表せないのが残念。たぶんデジカメでも無理っぽい。私には視界を切り取る腕がない。
渡月橋あたりを楽しんだあとは、折り返して北上。途中、道路脇の開渠からの匂いがきつかったのを除けば特に問題も無し。色とりどりの灯籠に照らされた小径を進むと、気付けば竹林。三色の照明で照らされているのも綺麗。ただ、おかげで足元の灯籠が疎かにされてませんか?
斎宮が潔斎の時に籠ったという野宮*2神社。源氏物語に関する記述が長いのは仕方がないとして、境内にあった灯籠の文章には笑わせられた。

光源氏
平安の貴公子。
ものすごくプレイボーイで
夜の都をブイブイ言わせていた。
六条御息所が伊勢に向かう事を知り、
野宮まで追いかけた。

ブイブイっていつの言葉だよ? そして何故縦書きなのに左から書く?
直進するとトロッコ列車の踏切。足元の車止めで転けないようにと注意してくださる警備員の方、お疲れ様です。マップでは灯りがないことになってる場所なのであまり人も来そうにないのに……。ちなみに私が通りかかったのは道を間違えたから。
その後さらに竹林を進むと登り坂が登場。路傍の灯籠の並びが綺麗に見えたので撮ろうとしたのですが、案の定人影が邪魔で失敗。坂を登り切るとStarbucksが珈琲とカフェオレの無料配布を行っていた。おまけに卓上には砂糖つき。次に街中で一服したくなった時は利用させて頂きます。
直後に大河内山荘というのがあったので入ってみる。うーん。昼間見たら色鮮やかなのかもしれないけれど、夜間だとちょっと冴えない。けど木々に覆われた一本道なを迷路のように彷徨わされたのはちょっと楽しかった。
最後に落柿舎を見て、駅へ帰還。まだ柿は落ちていなかった。ちなみに貰ったパンフレットを良く見ると「落柿舎」という八頁の季刊誌で、ちょっと笑ってしまう。
駅に戻ると20時すぎ。小腹が空いたため焼き芋を買い食い。非常に甘くて美味しかったのだけれど、中途半端に食べたため本格的に空腹に。折良く連絡をくれた友人と合流して食事。法輪寺の写真を見せて頂いたのですが、原色にライトアップされていて不気味でした。現代美術のデジタルアートだそうだけれど、理解に苦しみます。
そんなこんなで、研究室に戻ってきたのは10時半。さて、頑張るか。

*1:What You See Is What You Get

*2:ちなみに「ののみや」と読む。