リヴァースキス

リヴァースキス (電撃文庫)

リヴァースキス (電撃文庫)

TSもの。事故って死んだ幽霊に体を乗っ取られ、善は体から追い出された自分はなぜか美少女に。幽霊のトモヨシに生前やり残したことがないかと聞いてみると、

「理想の女の子との、ちゅう。そうね、言い換えるなら、好きな女の子との、ちゅう。ねぇ、大好きだ。愛してる。一目惚れだよ」

となぜか告白されてしまう。諦めてキスをしようとするも、強烈な吐き気に阻まれてできない。で、出した結論。代わりにキスしてくれる女の子を探しに行こう!

はい。無茶苦茶な話ですね。善の一人称で進むため、微妙にBLっぽくて楽しいです。というか読んでるうちにトモヨシの生前は女性だったんじゃないかと思えてきたのは私だけ?
最後まで描かれませんでしたが、明らかに続編を意図した終わり方をしていますのでちょっと期待。そもそもが短編小説賞の大賞受賞作を長編化したものですから、その際に編集がラストをぼかせと指示したんじゃないかと。