リバース・ブラッド

前作*1みたいな超展開っぷりを期待したのに、継がれたのは変な文表現だけでした。フォント変更やら傍点やらを多用するとジョジョっぽくて気持ち悪い。おまけに能力バトルかよ!
あと、えっち系少年漫画のごとく変に媚びすぎなのが鼻につく。タオルが落ちたり。姉に迫られたり。
そういうイベントより一番心臓に来るのは、最後に追いつめる時のアレだと思うんだけどなぁ。そこで何の感慨も抱かない人間なんて不自然すぎる。そこはスルーしちゃ駄目だろ、と。
そういうわけで続きは買いません。
以下、その「アレ」についてネタバレで。


ラストにおいて、敵を追いつめるためにヒロインの「何でも綺麗に切れてしかも再び癒着できる」という能力を持った手を主人公の少年が交換するという何とも倒錯的なことをするのである。血管やら神経の位置がどうとかいうつもりはない。でも手首の太さとか指の形とか男女じゃかなり違うでしょ、と。
まあ戦闘中はそんな余裕がなかったのだとしても、エピローグにて手を元に戻そうというヒロインに対し、手の形については完全にスルーしておいてもうしばらくこのままでもいいよ……ってあんた何様のつもりですか? それともあんたの手はヒロインの手と大差ない形なんですか?
あと「全臓器反転症」の人は左胸を刺されても倒れずにいられるようです。吃驚。そっかー。心臓ってほとんど胸の中心にあると思ってたんだけどなぁ。ていうか刺した医者が驚いているのは心臓を刺されて平気なことじゃなくて、胸にナイフを刺されて平気なことだと思うんだけど?

リバース・ブラッド 1 (ガガガ文庫)

リバース・ブラッド 1 (ガガガ文庫)

*1:みすてぃっく・あい → http://d.hatena.ne.jp/Riso/20071026/p2