私学助成金削減に反対する高校生をやりこめる大阪府知事

http://jp.youtube.com/watch?v=6mtDvJG4M3E&eurl=
(via ttp://tasa5600.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/nicky/nicky200810.html)
内容以前に「私学に入るしかなかった高校生」VS「弁護士資格を持つ知事」という点で、
議論にならないのは明らか。
それでも少しくらいまともな訴えのできる人間を連れて行くべきじゃない？
こういうのを茶番と言うんでしょうか。

それにしても、見ていると気分が悪くなるのは、どちらにしても建設的な姿勢が伺えないから。
百歩譲って高校生側に相手を納得させられるだけの説得力が皆無なのは良いとして、橋本知事の側も、議論をしようとする気がまるで見受けられない。
議論を尽くして相手を納得させることじゃなく、ディベートとして相手を言い負かすような姿勢に見えてしまう。
弁護士の癖なんだろうけれど、相手の訴えに場当たり的に答えているだけで、
相手を説得しようとかもっと本質的なことを問いただそうとかいう姿勢が見えない。
弁護士としての癖なのか、高校生を相手に話をするのではなく、架空のジャッジを相手にしていたような……。
こういう姿勢って、「相手を納得させるだけの時間は無い」と思っているからなんですかね。政治家やマスコミががそんなだったら、理解できない人間はいつまで経っても理解できないと思うんだけど。

念の為言っておきますが、助成金の削減自体には賛成ですよ。
話し合いが建設的でなかったことが問題。
知事という、どう考えても多忙な筈の人間が、時間を延長してまでやってこれ？
その間に知事として他にできたことがあっただろうに……。
せめて高校生側を説得するぐらいしましょうよ、と。

ぱっと思いつく双方への疑問。

府知事へ。

教師に「オマエ公立無理」って言われて中学3年に反論できると思うの？それが出来ないから私立に来てるんだよ。
高校選んだ時点では助成金が減るなんて聞いたなかったんだよ。後から減らすなんてずるい。
大阪府は未だに中3生へ助成金を推奨しているようですが？(http://www.osaka-shigaku.gr.jp/jugyo/)
金が無くて塾に行けないから公立に行くだけの学力が無かった、としても自己責任？(「世の中には塾に行かなくても勉強できるって人ばかりじゃない」と聞いています)
「16歳以上は大人」って……都合の良い時だけそんな風に言われても……じゃあ選挙権とか寄こせ。
奨学金とかを勧めてあげないのは何故？(実際には勧めたのかな？報道からじゃ解らなかったけど)
たぶん相手は不安がっているだけなので、減らす予定の額とかの方面から説得すれば相手も納得したんじゃないの？(同じく編集カットか？)

高校生側へ

まだ減らされてないのに訴えるってことは、どれだけ減らされるのかくらいは把握しているんだよね？それで自分の生活がどの程度厳しくなるのかぐらいは把握してるんだよね？何故そのような資料をもとに訴えないの？そうでないなら単なる不安を訴えていることになるんだけど。(編集カット？)
ちなみに私が高校を選んだころには、私学を選ぶ理由には「公立で学力の低いところは治安が悪い」という理由もあったような気がするのですが、大阪ではそういうことなかったの？金が無くても私学に行きたいと言うのなら、公立高校では駄目だという相当強い理由が必要だと思うのです。(編集カット？)

テレビ局側ヘ

「女子」高生ってわざわざ言わなくても良いのに、人によっては反感を買うようなタイトルをつけるかなぁ……。