クロノ×セクス×コンプレックス 1
思ったより良かった。シリーズ購入決定。
なおこの作品には、ハリーポッターと賢者の石、乙女はお姉様に恋してる、ミントな僕ら、僕と彼女のXXX、烏丸紅子恋愛事件、夏への扉、時をかける少女、お兄様へ……等の要素が含まれています。
高校の入学式当日、クロックバード魔法学校に迷い込んだ三村朔太郎は、何故か女子の制服を着ていた。どうやら通学中にミムラ・S・オールドマンなる少女と身体が入れ替わってしまったらしい。かくして女子寮暮らしとなった三村は、元の世界に戻るため、女生徒の心を次々に奪っていくのでした…… *1。
冒頭が退屈ですが、魔法の授業が始まってからが面白い。時間操作専門という設定に加え、呪文の設定が凝っていて面白い。リリックは大切です。
それにしてもこの学校の女生徒ときたら、面白いくらいに男嫌いばかり。トラウマ設定でもあるのでしょうか。
瑞穂ミムラ「……いやあの、王子は男の中から捜したら……?」
まりやニコ「男なんて、馬鹿で野蛮で不潔で、息が臭いです」
瑞穂ミムラ「どうしてそんなに男を敵視するんです?」
紫苑アレキサンドラ「男は馬鹿で野蛮で不潔で、息が臭いでしょう」
そして極めつけ。
まりやニコ「あなたはおかしな人です。同性だったら鷹子オリンピアのような子に好感は持てませんよ。顔がかわいければ性格が悪くてもかまわないというのなら、それはまるで唾棄すべき男の考えです」
ニコさん、殆どのラノベヒロイン(特にツンデレ系)を敵に回してますよ。
あ、百合方面としては、現在ハーレムなのでなんとも……。ところどころぐっとくるシーンはたくさんあるんですけれど、三村視点なので百合に見えないんですよね。ただし相手側視点で想像すれば美味しいシーンは幾つでも……。
特にラストシーンはご馳走様。次点で己の理想と対峙するニコ。
*1:誇張あり。