カーリー 〜黄金の尖塔の国とあひると小公女〜

とりあえずサブタイトル長が長い上に「の」を連続させているのにはどんな意図があるのやら。
舞台は第一次大戦後ぐらいのインド北部の藩王国。いろいろあってそこの女学校に通うことになったイギリス人少女のシャーロットと、美麗なルームメイトのカーリーの友情っぽいものを見てにやにやなごみましょう、という物語。

身分の高い子にいじめられたりしている様子は「それなんて小公女?」って言いたくなる感じ。
寄宿舎の中にまで家柄を持ち出すいじめっ子に対し、「本国ではとっくに廃れた習慣なのに」と感想を漏らすシャーロットが面白い。後半の展開があんまり趣味じゃなかったのと、カーリーの正体がすぐに解ってしまった点が残念ですが、それ以外は文句ないです。おまけにちょっぴり歴史教養も身に付きます。
そういえば作中に神戸出身の子が登場するのだけれども、その子の「訛った英語」が思いっきり関西弁で表現されていた。さすがにそこまで安直なのはどうかと。