吸血鬼のひめごと

d:id:Riso:20071110:p1 でさらっと鈴木鈴について紹介したけれど、なんだかんだ言って結構面白かった。
前作の終了から二年後、イタリアに帰れなくなったレレナは日本の学校に通っていた。しかし、日常を脅かす人外の存在を知ってしまった彼女は再び非日常に巻き込まれることに。
痛そうな場面は山ほどあるけど、黒い描写は殆どないし、普通に展開を考えればそんなに鬱々な展開にもならないだろう、と思えるのだけど、如何せん作家が作家なだけに……。
あとがきによれば、生かしておいてよかったと思えるくらいレレナは書いていて楽しいらしいので流石に生き残るとはおもうのだけれど、

次巻でもどんどんレレナを苦し、もとい、活躍させていきたいと思っています。

なんて書かれているところをみると、酷い目に遭うのは確定の模様。
親友と敵味方に別れて戦う羽目になる、というのは一見酷いようで割とよく見る展開なのであまり黒くは感じない。むしろ安易すぎやしないかとさえ感じてしまう。普通に考えれば遠からず向こうが改心してくれそうなんだけれど、タイミングの妙で殺されるんだろうなぁ……。