傷物語

あの化物語の前日譚。割といい話。ちょっと下ネタがしつこいけどね。駿河くらいで十分だと思っていたのに、羽川と来たらなんて積極的なんだろう。ていうか感想サイトを巡回してたら皆さんそっちにばかり反応してらっしゃる……。

前日譚ということもありひたぎや駿河やまよいは出るべくもないのですが、代わりに羽川が完全にヒロイン役です。これだけやられててフラグを折れる阿良々木暦の精神力はどうなっているんだか……というか単に鈍感なだけか。単にひいてただけじゃないかという気もするけれど。
全体的にかけあい漫才が減っているけれど、その分だけ物語進行が滑らかになっているので違和感は無い。化物語の怪異は呪いというか霊的なものに近い印象だったのだけれど、傷物語の怪異はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードという名の吸血鬼。随分解り易い話になったものだ。ついでに規格外の金髪美女吸血鬼というあたりになんだかアルクェイドを思い出してしまう。余談ながら、キスショットと呼ばれるたびにアリフレロを思い出してしまったのは内緒。元ネタはビリヤードなんだろうけれどね。*1
登場人物の全員の行動に納得できるという点にも好感が持てる。それにしても、維新の物語にしては皆の精神構造がかなり一般的な気がした。強いて言えば羽川と忍野はどうかと思うけれど。
ところで、羽川はなんで暦のこと知ってたんだ?

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

*1:でも、アセロラオリオンの元ネタってなんだ?