三時間の道程に六時間かかることもある。

本日もNFに寄り、蒼鴉城を入手。17時頃に大学を出たのですが、渋滞により京都駅まで90分もバスに揺られる羽目になりました。素直に京阪使えば良かったです。急がば回れ


おまけに名古屋駅のラーメン屋にキャリーバッグを忘れるという失態。入口で荷物預かるんなら出るときに荷物忘れてないか確認してくれたって良いのに…。
明日中に必要なものがあるので、国府駅から往復しましたよ。片道一時間(泣)。

クロノ×セクス×コンプレックス 1

思ったより良かった。シリーズ購入決定。
なおこの作品には、ハリーポッターと賢者の石、乙女はお姉様に恋してる、ミントな僕ら僕と彼女のXXX、烏丸紅子恋愛事件、夏への扉時をかける少女、お兄様へ……等の要素が含まれています。


高校の入学式当日、クロックバード魔法学校に迷い込んだ三村朔太郎は、何故か女子の制服を着ていた。どうやら通学中にミムラ・S・オールドマンなる少女と身体が入れ替わってしまったらしい。かくして女子寮暮らしとなった三村は、元の世界に戻るため、女生徒の心を次々に奪っていくのでした…… *1


冒頭が退屈ですが、魔法の授業が始まってからが面白い。時間操作専門という設定に加え、呪文の設定が凝っていて面白い。リリックは大切です。
それにしてもこの学校の女生徒ときたら、面白いくらいに男嫌いばかり。トラウマ設定でもあるのでしょうか。

瑞穂 ミムラ「……いやあの、王子は男の中から捜したら……?」
まりや ニコ「男なんて、馬鹿で野蛮で不潔で、息が臭いです」

瑞穂 ミムラ「どうしてそんなに男を敵視するんです?」
紫苑 アレキサンドラ「男は馬鹿で野蛮で不潔で、息が臭いでしょう」

そして極めつけ。

まりや ニコ「あなたはおかしな人です。同性だったら 鷹子 オリンピアのような子に好感は持てませんよ。顔がかわいければ性格が悪くてもかまわないというのなら、それはまるで唾棄すべき男の考えです」

ニコさん、殆どのラノベヒロイン(特にツンデレ系)を敵に回してますよ。


あ、百合方面としては、現在ハーレムなのでなんとも……。ところどころぐっとくるシーンはたくさんあるんですけれど、三村視点なので百合に見えないんですよね。ただし相手側視点で想像すれば美味しいシーンは幾つでも……。
特にラストシーンはご馳走様。次点で己の理想と対峙するニコ。

*1:誇張あり。

超電磁砲ばかり歌っててごめんなさい。

東海道へ研修中ですが、NFのために戻ってきました。
ついでに向こうで買った本が多すぎるので一旦お持ち帰りする目論見です。


21日は一旦大学に寄ってから久々に会う友人2人とカラオケ。二人とも私が「けいおん!」を未視聴であることにいたく驚いておられました。どうやら百合ならなんでも良いと思われているようです。失礼な。私が DVD を買うほど嵌った百合アニメは candy boyだけですよ!
でも彼が言うには「けいおん!」だけで失意の底から立ち直ったとのことなので、後程慎んで視聴させて頂きます。


22日はB氏夫妻のお宅を訪問。名古屋駅で買った土産のKitKat味噌風味は微妙な反応でした。旨いか不味いかはっきりしろ、とのこと。……たしかに。
その後妊婦一名を除いてシダックスへ。初めて株主優待券の恩恵に与りました。参加者計7人。こちらはボカロ曲が人気。昨日の一般教養はけいおん!でしたが、本日はsupercellでした。こちとら化物語EDしか知りません。ボカロの声はあまり好きになれないものでして*1。でもカラオケで聞くと面白い曲も結構ありますね。


阪急の中で狼と香辛料13巻とさよならピアノソナタの短編集を読了。
ピアノソナタ、これで終わりかと思うと、切ないですね。内容ではなく、彼等の物語の続きを読めないということが。読み終わってみればどこが面白いのか上手く説明できませんが、読んでいる最中は、間違いなく夢中になっていました。
なにか楽器始めようかしら。問題は部屋の防音ですが……。

*1:SofTalkは除く

さよならピアノソナタ(1,2,3,4)

勘違いしないでよね。別に鎖骨の人が気にしていたからって読んだわけじゃないんだから。……た、たまたま近所の本屋にこれしか気になるラノベがなかっただけなんだから*1


へたれな主人公が、周囲に助けられながら何度も壁にぶつかっていくクラシックでロックで革命で鈍感でソフト百合でハーレムなラブコメです。
綺麗にまとまった青春物語。
一巻と四巻は素晴らしい。二巻と三巻は今一つ。たぶん盛り上がりにかけることが原因かと。
ちなみに奇抜などんでん返しが待っているというわけではありません。むしろその逆で、展開が予想できる安定したラノベです。*2


何が面白かったのかと言われると、実はよく解りません。とりあえず全編に渡って登場する多数の楽曲やそれらに関する蘊蓄が重要な役割を果たしていたのは事実。ロックなんて殆ど知らなかったわけですが、逆に知らなかったからこそ面白かったのかもしれません。
あとは脇役のかっこよさですかね。主人公の父親とか。先輩とか。*3
ちなみに唯一にして最大の欠点は主人公の鈍感さ*4。これに耐えられるなら十分楽しめると思います。


以下、名科白とともに各巻の内容を簡単に紹介。でも本当に素敵な科白はネタバレすぎて書けません。

*1:現在愛知出張中

*2:一巻前半を読んだ時点で四巻ラストが予想できるぐらいに安定しています。

*3:芝居がかった先輩の科白まわしはともかく、莫迦なことばかり言っている主人公の父親がなんでこんなに格好良いんだろう

*4:一巻はともかく、二巻以降の鈍感さは異常

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あかね色シンフォニア

これはひどい。もっとやれ。
難点は盛り上がりに欠けるところかと。
本を途中で置いても「一刻も早く続きが読みたい」という気分にはなりません。


フォルマント・ブルー、熾天使たちの5分後、幽霊列車とこんぺい糖、あまがみエメンタール……と続いての本作。*1
今までの作品には生きるとか死ぬとか厭世感とかそういうものが漂っていたわけですが、元気で無邪気でゆるゆるな女子校部活物語です。「楽器が弾けなくても、音楽は創れる!」を合言葉に、主人公がDTM(デスクトップミュージック)に入門する物語。
一言で言えばDTM版「けいおん!」みたいな話です。「けいおん!」見てない私が言っていいのか解りませんけど。要するに、特にシリアスとか熱い展開とかはありません。強いていうとDTMの入門小説みたいな。
「フォルマント・ブルー」復刻版はこの本の二箇月前というタイミングに合わせたのでしょうけれど、感性が違いすぎるんじゃないかと心配になります。一迅社の考えが読めません。


見所は……強いていうと、先輩の変態さに痺れて憧れておけば良いんじゃないでしょうか。あとはDTM入門小説としてご活用ください。
よく考えるとストッキングを脱がしてポップガード作成のくだりなんて、強制した張本人はともかく、一人で「ゆずちゃんの匂いがする……」とか言ってる主人公も変態ですし、制止しない部員たちも……。

*1:他にも2作ありますが未読。

フォルマント・ブルー リミックス

つまらなくはないが……淡々としすぎではないかしら。
よく見るとカラーページでネタバレしてるような気が……!*1


デビュー作「カラっぽの僕に、君は歌う。 ―フォルマント・ブルー」*2に、スピンオフ短編を加えて一迅社文庫から再出版されたもの。
元は富士見ミステリー文庫だったとはいえ、推理要素は欠片もありません。当時すでに推理色から脱線してLOVEを目指したレーベルだったんですねぇ……等という富士ミスに対する感想はさておき。
一言で言うと、余命数ヶ月の少年が三次元初音ミク*3を拾い、あれやこれや事件があって、生きる希望を見出さんとする話です。


今でこそ百合作家としての地位を(私の中で)確立している著者ですが、この作品に百合はありません。コメディに特化しているわけでもなく、かといって予想斜め上な超展開が待っているわけでもありません。デビュー作らしい荒削り感が読みどころでしょうか。ただ、伏線が回収されていなかったり、主人公たちの傍で主人公たちとは関係なく悪役が自爆したりという展開はあまり戴けませんが。*4尤も、二人以外はどうでも良いの、と言ってしまえばそれまでですが。
嫌いな話じゃないのですけれど、なんだかちぐはぐ。
まあ、瑞智先生の原点はここなんだなぁ、と。そういえば2作目の「熾天使たちの5分後」もこんなイメージの話だった気が。

*1:ちなみにアリフレロの絵師さんですね

*2:当時のPNは木ノ歌詠

*3:作中の表現では「歌詞入力型シンセサイザー

*4:例えるなら、主人公を狙っていた暗殺者をどうにか味方につけ、囚われの美姫を助けだそうとしたら、暗殺者が自分で飼ってじた毒虫にうっかり手を噛まれて死亡、くらいの肩透かし感。